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2022年5月6日
プーク人形劇場誕生50周年シリーズ⑫
皆さん、こんにちは。プーク人形劇場では『もりのへなそうる』と『影絵人形劇 大きなかぶ』の公演が始まり、ゴールデンウィークにはたくさんの皆さんにご来場いただきました。まだ観ていないという方、明日からの公演は比較的お席に余裕がありますので是非お出かけくださいませ。
さて『もりのへなそうる』では、てつたくんとみつやくんが繰り広げる遊びの中から物語が展開していきます。この「こども」と「遊び」とは一体どんな関係にあるのでしょうか。先月発行の 「みんなとプーク」第279春号 『プーク見聞録』のコーナーから、一緒に考えを巡らせてみたいと思います。

プーク見聞録 その5 ~こどもと遊び~
この春からプーク人形劇場では『もりのへなそうる』が上演されます。お芝居では五歳になったお兄さんのてつたくんが、二歳年下の弟みつやくんを連れて、こども部屋から想像で見立てた不思議な森へと探検に出ます。鬱蒼とした密林を切り開き、果敢に進んで行く二人は、やがて森の奥に”きれいなでっかい卵”を見つけ……。そうして始まるこのお話しは、私たちをこどもの遊びの世界へと誘います。今回は、そんなお芝居にもある「こども」と「遊び」について様々な本からみていきましょう。

皆さんは「七歳までは神のうち」という口碑をご存じでしょうか。柳田国男さんが採取したと言われるこの言葉の解釈については諸説あり、よく知られているものには七五三や七つ子参りに関係し、幼子の命の不安定さを述べているという説があります。その一方ではもっと単純に、こどもは大人とは異なる存在であることを表しているとする説もあり、こちらは子やらいという古い言葉にも繋がる解釈でしょう。しかし、ここではこの言葉を文字通りに七歳(満年齢の五、六歳)までのこどもは神と同じだとするものと考えます。その理由は「遊び」にあります。
人類を「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」と呼称したのは歴史家のヨハン・ホイジンガです。彼はその著書において「文化は遊びのなかで始まった」と、文化の本質が遊びにあることを説いています。では、遊びとは何でしょう。我が国におけるその起源について、詩人の高橋睦郎さんが『遊ぶ日本』の中で興味深い論考を記しています。高橋さんは『神楽歌』の一つ「木綿(ゆふ)作る」において「遊べ」と繰り返し唱和されることに着目し、―元方が「君も神ぞ」というのに対して、末方が「汝も神ぞ」といっているから、唱和する両者は神と想定されるだろう。とすると、「遊べ」とはほんらい神の動詞なのではないかーと推察します。

神と遊びの関連で言えば、東北などの巫女の職能にオシラアソバセがあります。これはオシラサマと呼ばれる木偶(でく)を手で操り、祭文を唱えながらそこに宿った神を遊ばせる祭事のことで、ここでも「遊ばせ」が神の動詞として用いられています。その他にも神楽を神遊びという場合もあることから本来の遊びとは神を楽しませ、神と人とが交歓するための行為であったことが想像されます。

そうした「遊び」は、現代では社会学者のロジェ・カイヨワの手によって分類化され、『遊びと人間』において彼は、ごっこ遊びや芝居をミミクリ(模擬)の遊びから生じたものと記しています。また民俗学においては、こどもの遊びは大人の慣習や神事の模倣に始まり、そこから本来の意味が抜け落ちて生じるものだとする考え方もあります。日本語における模擬や模倣の起源は、マネブ、マナブと言う古語にあるので、日本では模倣と学習が同源であったことが推量されます。すると、こどもの遊びとは大人の模倣を通した社会経験だと考えられそうですが、果たしてそれだけでしょうか。

仏文学者の多田道太郎さんは『遊びと日本人』の中で次のように述べています。―子供は大人そのものをマネているのではない。大人のすることを模倣し、模倣しているうちに自由な好奇心の発動を味わい、これを遊んでいるのである。(中略)子供は実用性をはなれ、感動そのものとなる。子供が最初の詩人となる。子供は大人を模倣しながら、しかし彼はいわば純粋模倣者となる。大人をマネるだけではない、彼は状況を模倣し、生物を模倣し、宇宙そのものを模倣する―ここで言う「感動」とは、即ち私たちの太古の記憶のことです。

民俗学者のフロベニウスはアフリカでの調査を通して、古代人の生活における経験は、まだ表現を得ず「ただ感動に打たれた状態」であったと考えました。こどもとは人の未来であると同時に過去でもあるという考え方がありますが、私たちはこどもの遊ぶ姿に、生きることがただ感動そのものであった頃の記憶を、或いは神の面影を感じているのかも知れません。だからこそ、私たちはその姿に感動をすら覚えるのでしょう。
「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、遊ぶこどもの声聞けば、我が身さげこど動(ゆる)がるれ」とは、平安時代の今様集『梁塵秘抄』の一首にもその感動は歌われています。この春は、こどもと遊びの季節を過ごされてはいかがでしょう。劇場では小さなお友達から大きなお友達まで、すべての皆さまをお待ちしております。お客さまも神さまです。(文・池田日明)

こどもたちは未来でもあり、過去でもあったのですね。太古の昔から遠い未来までがこどもたちによってつながっている、何だかとてもスケールの大きな話ですが、客席のこどもたちの素直な反応が、私たち大人に元気や癒しを与えてくれるのは、このようなルーツも影響していたのかもしれません。
こどもの遊びから生まれた「へなそうる」にどうぞ会いにいらしてください。公演は6月5日(日)まで行っています。劇場でお待ちしております。


2022年4月21日
ニコニコ超会議2022 へ合同出展します!【超スチームパーク】

ニコニコ超会議2022「超スチームパーク」会場にて
スタジオ・ノーヴァ、人形劇団プークが合同出展します!!
今回のイベントではたくさんの方に人形劇の世界を知っていただき、体感できる演出をし
ます。
プークの人形劇でおなじみの人形や、スタジオ・ノーヴァオリジナルパペットがみなさん
を楽しくお出迎え。人形と一緒に記念撮影などお楽しみいただけます。
そのほか
スタジオ・ノーヴァが参加した映像作品、
製作人形の写真展示、
オリジナルグッズの販売をします。
ぜひお越しください!!
【開催場所】幕張メッセ 国際展示場 HALL2-A11
最寄り駅:JR京葉線・海浜幕張駅
東京駅から:東京駅 >JR京葉線> 海浜幕張駅
来場詳細については「幕張メッセ」のアクセスガイドをご覧ください。
【開催日時】4月29日(金・祝) 10:00~18:00
4月30日(土) 10:00~17:00

2022年4月13日
平和への思いをこめて
プーク人形劇場誕生50周年記念年間の締めくくりに行ったフェスティバルは、蔓延防止措置期間にも関わらず全国から多くのご来場をいただきました。おとな向けの作品を主体にした5劇団の競演でしたが、初来場の方や初めて人形劇を観たという方も多く、今後さらに人形劇の魅力を広めていこうと、参加劇団とともに再認識することが出来ました。
私たちは人形劇をとおして、たくさんの思いを届けてきました。現実社会の様々な困難と、それらを乗り越える力。誰もが幸福に心豊かに生きられる社会への思い、未来への希望を。人形劇だからこそ伝えられるその力を信じて。
今また、悲しい戦争が起こっています。世界中すべての子どもたちが誰一人悲惨な状況におかれることのない社会を願って止みません。子どもたちが命の危険にさらされ、当たり前の日常・生きる希望・笑顔いっぱいの未来が奪われることは決してあってはなりません。
プーク人形劇場では4月29日から影絵人形劇『大きなかぶ』と『もりのへなそうる』を上演します。『大きなかぶ』は有名なロシアの民話を元に創った舞台です。人々や小さな動物たちが力を合わせ幸福を求めて共に楽しく生きていく、あたたかな舞台に平和への思いをこめてお届けします。
2022.4.13
人形劇団プーク 劇団部主事 石田伸子
(2022年4月発行 みんなとプーク No.279 「プー吉は進む」より)

2022年4月2日
【企画展】報道STATION 伝えるチカラ 4月10日まで
スタジオ・ノーヴァの仕事を間近に観られます!
ニュースを解りやすく伝える為の様々な取り組みを紹介した展示会が横浜で開催されています。
昨夏メジャーリーグのホームラン王の行方に日本中が沸きましたが、テレビ朝日「報道ステーション」では争う選手達がホームランを打つ度に「MLB山」を登り頂点を目指すというスタイルで楽しく、解りやすく解説していました。ノーヴァでは各選手の人形を始め、MLB山頂上の歴代ホームラン王デザインを担当。
今回の展覧会では実際放送で使用していた選手人形の展示の他、「大谷君」人形が出来るまでの工程を収めたメイキング映像の上映、セットや人形が出来るまでの舞台裏がパネルで紹介されています。スポーツコーナーだけでなく、普段何気なく見ている番組全体の裏側を知ることが出来る珍しい企画展。なかなか近くで見る事のできない番組使用の人形もありますので、是非足をお運びください。
(人形デザイン・製作:菅澤敬一、小池俊章、松山一義/制作:坂本翠)
「報道STATION 伝えるチカラ 震災から11年〜現代を映す美術的アプローチ〜」
- 会 期 : 2022年2月25日(金)~4月10日(日)
月曜休館、3/21(月・祝)開館、22(火)休館 - 時 間 : 10時~17時
- 会 場 : 放送ライブラリー 展示フロア(みなとみらい線・日本大通り駅3番出口直結「放送ライブラリー」にて)
- 主 催 : (公財)放送番組センター、(株)テレビ朝日
- 入 場 : 無料
▷放送ライブラリー 公式サイト:https://www.bpcj.or.jp/
▷展示情報:https://www.bpcj.or.jp/event/blog/2022/01/poat20220131.html
2022年4月1日
こいのぼりをつくろう!〔受付終了〕
★ おかげさまで定員に達し、受付終了いたしました! ★
今年もこの季節がやってきました!
みんなで巨大こいのぼりを作ります。
完成したこいのぼりは、ゴールデンウイークの公演中、プークの空を泳ぎますよ。
お土産に、お家でできる手作りこいのぼりキットをプレゼント!
絵具でベタベタ、みんなで楽しくこいのぼりを作ろう!
【 日時 】 4月24日(日) 10:30 / 14:00
【 定員 】 各5組 10名程度
【 料金 】 大人も子どもも、ひとり500円(赤ちゃん同伴可能です)
【 持物 】 汚れてもいい服と、ワクワクした元気な気持ち!
【 予約 】 プーク人形劇場 電話:03-3379-0234/theatre@puk.jp
人形のマドでも、手作りこいのぼりキット販売中です!
『#みんなのこいのぼり展』も開催します!
みんなの作ったこいのぼり、お出かけ先で見たこいのぼり、
作ってる様子や、楽しい様子を集めて、ゴールデンウイーク中にプークの劇場に飾りたいと思ってます。
SNSでも紹介するかもしれません。公開可能な写真を、プークに送ってください。
皆さんのご参加、お待ちしてます!











