公演期間:2024.9 - 2025.5
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くるみ割り人形
てぶくろを買いに
若くして亡くなった新美南吉の童話「てぶくろを買いに」は、今でもこどもから、おとなまで多くの人に愛されている作品です。プークでは1998年に初演し、好評を得ました。
きつねの坊やは、はじめて見た雪と夢中で遊ぶうち、小さな手がこごえてしまいます。かあさんぎつねは、ふもとの町で温かいてぶくろを買ってあげたいと思いました。けれどそこには、きつねをねらう人間が住んでいます・・・。
****「あたたかさを届けたい」 脚色・演出 柴崎喜彦****
空から降る真綿の雪、コバルトの影…。新美南吉の持つ詩的世界。
その作品世界の“雪”と出会うことに憧れたことがありましたが、東京ではもう雪にふれる機会が本当に少なくなり、ましてや子ギツネの手がかじかむほどの雪を経験できるすべもなく…。
雪をさわりすぎて、手がちんちんと痛くなってしまった子ギツネ…。
雪はあたたかいと言われることがあります。そう、子ギツネが本当にふれた“雪”は冷たいだけだったのでしょうか。 “雪”と遊ぶために、もっと出会うために子ギツネは生きる場所の違う人間の住む町へと出かけます。そこで子ギツネが経験すること、それは、お芝居を観ている子どもたちにとって、冒険、自立、そしてつながりやきずな、共存、思いやり…。様々なことを強く感じとってくれることでしょう。
心の交流が稀薄と感じられる現代だからこそ、古き良き人の情愛の大切さ、家族のつながり、親子のきずな、生命の交流や共存…、この作品に流れるメッセージを伝えたいと感じています。
雪は積もると何もかもを真っ白に覆ってくれます。それこそ大きな情愛のように。 子ギツネが手袋をはめて出会うであろう、あたたかな“雪”に思いをはせ、忘れてはいけないものを届けたいと思います。
◆原作/新美南吉
◆脚色・演出/柴崎喜彦
◆美術/入澤祥子
◆音楽/庄子智一
◆効果/吉川安志
人形音楽バラエティー くるみ割り人形
美しいメロディーに載って人形たちが踊り出す。
人形劇と音楽の楽しさを同時に、存分に味わって頂きたい・・・
そんな願いがこめられたのが、この作品です。
音楽は、「白鳥の湖」などたくさんのバレー音楽を作曲したチャイコフスキーの
作品の中でもっとも洗練され独創性に富んだ傑作「くるみ割り人形」です。
美しい旋律、楽しい楽曲にのせて人形たちがつぎつぎ登場する人形劇。
民族的色彩豊かに、手使い、抱え使い、からくり、棒使い、糸あやつりなど
さまざまなスタイルの人形たちが歌い踊ります。
◆構成・演出プラン/川尻泰司・長谷詔夫
◆演出/大橋友子
◆編曲/宮﨑尚志
◆美術/若林由美子
出演者
人形劇団プーク共通スタッフ
照明/阿部千賀子公演要項
●上演時間/ くるみ割り人形:30分、休憩15分、てぶくろを買いに:35分 計:1時間20分
●班編成/キャスト5名、スタッフ1名、計6名(ホール上演の場合、照明スタッフ1名追加)
● 仕込み、ばらし/仕込み3時間、ばらし1時間(会場条件による)
●舞台/舞台幅7.2メートル /奥行き4.5メートル/天井高さ3.6メートル
●電源12KW(単相三線60A) 暗幕設備必要
●楽屋/2部屋以上
●運搬・移動/2トントラック1台:2名トラック移動、他公共交通機関利用
●上演料/1ステージ 450,000円、2ステージ 750,000円(税抜)
(別途経費がかかります)