公演期間:2026.6 -
ねこはしる

「おまえは生まれてこなければよかったな」
黒猫のらんはいつも走っていた。
のろまと言われるから走るしかなかった。
母親を悲しませたくないから懸命に走った。
走っても走っても、らんの心にはぽっかりと穴が開いていた。
猫たちが水を飲む小さな池には、一匹の魚が隠れるように暮らしていた。
魚には夢があった。
魚は本当の幸せを探し求めていた。
孤独、不安、恐れ、虚しさ。
この世界に生き辛さを抱えるふたりはいつしか惹かれ合い、互いの存在は生きる喜びへと変わっていく。
そんなふたりのもとへ突き付けられた過酷な運命。
らんの出した答えとは-------
------おまえは何になりたい?
小さな命が明滅し合い、交錯しては、過ぎ去ってゆく。
季節が巡っていくように。
風のように。
光のように。
その青く儚い一瞬のまたたきが、現代社会への痛切な祈りと共に駆け抜ける。
***このすばらしき世界を走る 演出 柴崎喜彦***
人は、人生という長い道を、走る。
そんな人生、辛かったり、悩んだり。どちらかといえば辛く感じることの方が多いのかもしれない。
でも、生きているからこそ感じられる喜びは、辛く感じることに等しく、何事にも代え難いほどの感動をもたらしてくれる時がある。
生きていなければそれを感じることはできない。
人は周りに迷惑をかけなければ生きられない生き物だ。
自分が生きることで誰かを、何かを、傷つけているかもしれない。そして頑張っても苦労だけして今と同じ景色のままかもしれない。
だから、諦めてしまうのかもしれない。人生を閉ざしてしまうのかもしれない。
それでも、自分が生きることで誰かを、何かを、救っている場合もきっとある。生きれば、人生を諦めなければ、今よりも“幸せだ”と感じられることがあると信じたい。
そしてきっと、必ず、今みてる景色とは違うものがみえるはず。
ほんの少しの勇気と自信と覚悟と自由を求め、今の自分からその先に行こうと決めた者たちへの応援歌として、この作品を届けたいと願っている。
◆原作/工藤直子(童話屋刊)
◆脚色・演出/柴崎喜彦
◆人形美術/八代健志
◆装置/阿部銀子
◆音楽/富貴晴美
◆振付/菊地美雅
◆照明/芦辺 靖
◆音響効果/川名 武
◆舞台監督/栗原弘昌
◆制作/石田伸子
◆絵/八代健志
◆題字/矢野真美
出演者
人形劇団プーク公演要項
●上演時間/70分、休憩なし
●班編成/キャスト4名、スタッフ1名、計5名(ホール上演の場合、照明スタッフ1名追加)
● 仕込み、ばらし/仕込み3時間、ばらし1時間(会場条件による)
●舞台/舞台幅9メートル /奥行き4.5メートル/天井高さ3.6メートル
●電源12KW(単相三線60A) 暗幕設備必要
●楽屋/2部屋以上
●運搬・移動/2トントラック1台:2名トラック移動、他公共交通機関利用
●上演料/1ステージ350,000円+消費税+別途経費






